伝統工芸士とは
1975年(昭和50年)に誕生した制度で、「一般財団法人伝統的工芸品産業振興協会」が実施する試験に合格して高度の技術・技法を保持すると認定された技術者。経済産業大臣が指定した伝統的工芸品を製造するための技術や技法の研さんに努力し、その技を後世に伝える責務を負っている。
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安立 勝重(ANRYU Katsushige)
2001年度認定
2015年に瑞宝単光章を受賞。生涯現役を掲げて今も海外で勉強、さらに伝統の技をプラスし、納得のいく作品と製品を作り続けている。「今、越前打刃物があるのは先人たちのおかげ。さらなる産地繁栄のための若手育成は使命です」。
安立刃物製作所(あんりゅうはものせいさくしょ)
福井県越前市余川町22-91 タケフナイフビレッジ協同組合内
Tel.0778-27-7120
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加茂 勝康(KAMO Katsuyasu)
2007年度認定
1975年に「野菜収穫包丁」を農家と開発。以降も地域の野菜に合わせた刃物を手がけ、全国で使われている。「”吸い込むような切れ味”を実現するために一生仕事、一生勉強」の想いと実績は、2016年の瑞宝単光章受賞につながった。
加茂刃物製作所(かもはものせいさくしょ)
福井県越前市余川町22-91 タケフナイフビレッジ協同組合内
Tel.0778-27-7120
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清水 正治(SHIMIZU Masaji)
1991年度認定
片刃包丁の一環製作と併せてマグロ包丁も製作。「刃の長さは約1m50cm。
鉄を延ばす鍛造も難しく苦労しますが、この大きく長い包丁を手がけることは私のプライドです」。生涯現役で、伝統技術とプライドを後世に託していく。2013年に黄綬褒章を受賞。清水刃物(しみずはもの)
福井県越前市池ノ上町46-1-4
Tel.0778-24-1652
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加藤 弘(KATO Hiroshi)
2007年度認定
伝統的な製法による丁寧な仕上がりに支持も厚い。「自分が作ったモノが使われ、喜ばれることはうれしいこと。まだまだ挑戦したいことがあるし、アイデアも浮かぶんです」。数年前からは新たに鋸鎌(のこぎりがま)製造にも挑戦している。
カトウ打刃物製作所(かとううちはものせいさくしょ)
福井県越前市余川町22-91 タケフナイフビレッジ協同組合内
Tel.0778-27-7120
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本多 一義(HONDA Kazuyoshi)
2001年度認定
「時代や商品、作る人の変化に応じて研ぎ方も変える必要がある。だから職歴50年以上でも一人前とは言えないです」。常に120%以上、全力で向き合う仕事。ナイフビレッジの仲間がいたからこそ苦労よりも充実感が大きいと話す。
本多刃物(ほんだはもの)
福井県越前市余川町22-91 タケフナイフビレッジ協同組合内
Tel.0778-27-7120
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佐治 武士(SAJI Takeshi)
1994年度認定
伝統技術を生かした和式ナイフ作りの先駆者。独特の風合いに国内外のファンも多い。「手作りで材料も豊富だから何でも作れる。これを強みに進出した海外で、開発のヒントや情報を入手し、また新たな製品を生み出したいです」。
佐治打刃物(さじうちはもの)
福井県越前市池ノ上町45-1-6
Tel.0778-24-1651
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岡田 政信(OKADA Masanobu)
2001年度認定
越前打刃物の伝統技術である廻し鋼着けを受け継ぐ。伝統と基礎を重視するからこそ応用や工夫ができ、開発にもつながる、が持論。「パフォーマンスもできる打刃物は面白い!」と創作意欲も高く、海外展示会にも出展している。2017年に瑞宝単光章を受賞。
岡田打刃物製作所(おかだうちはものせいさくしょ)
福井県越前市池ノ上町45-1-6
Tel.0778-24-1612
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北岡 英雄(KITAOKA Hideo)
2003年度認定
「父の仕事を見様見真似で覚えてきました。一貫生産だからこそできる、材質や模様にまでこだわる面白さと奥深さ、強みを実感しています」。だからこそ若手を育てる責任があると、越前打刃物の素晴らしさを後世に伝えていく。2020年に瑞宝単光章を受賞。
北岡刃物製作所(きたおかはものせいさくしょ)
福井県越前市余川町22-91 タケフナイフビレッジ協同組合内
Tel.0778-27-7120
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大川 和則(OKAWA Kazunori)
2007年度認定
「刃物作りで最後の仕事となる研ぎは一発勝負。研ぎ次第で良し悪しが変わるので、きっちりと仕上げて1+1=3になるような仕事をすることがモットーです」。刃物が美しく仕上がっていく工程にも楽しさを感じている。
大川刃物製作所(おおかわはものせいさくしょ)
福井県越前市池ノ上町49-1-5
Tel.0778-24-1781
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加茂 詞朗(KAMO Shiro)
2003年度認定
一般的な包丁の他、蕎麦切りや紙断ち、魚おろしなど用途別包丁も開発、製造する。技術を磨いたのは、オーダーメイドや海外のニーズへの対応。さらに「お客様との交流を励みに、もっと技術を磨き、常に良品を提供したい」と話す。
加茂藤刃物(かもとうはもの)
福井県越前市余川町22-91 タケフナイフビレッジ協同組合内
Tel.0778-27-7120
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野村 和生(NOMURA Kazuo)
2019年度認定
刃物作りでは常に使う人を考え、その想いを形(モデル)にして届ける。「さまざまな形を作って販売するたびに、職人の喜びと面白さを実感しています」。これからも鍛冶屋の技術を生かし、バリエーション豊かな製品を作り続ける。
佐治打刃物(さじうちはもの)
福井県越前市池ノ上町45-1-6
Tel.0778-24-1651
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岩井 丈(IWAI Takeshi)
2007年度認定
業界最年少の35歳で伝統工芸士に認定。「思い付いたことを形にする手段を考えるのが好き」と、刃先以外にも柄やケースなど、オリジナル製品も多数製作。熟練の技と自由な発想で”自分にしかできないものづくり”に邁進する。
鍛冶工房 いわい(かじこうぼう いわい)
福井県越前市池ノ上町49-1-9
Tel.0778-24-1623
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戸谷 祐次(TOTANI Yuji)
2018年度認定
父を継いで三代目の研ぎ職人に。「仕事は常に課題を見つけて解決することの繰り返しで、満足することはありません。鍛冶屋の縁の下の力持ちとして、研ぎを極めていくだけです」。シフォンケーキ用ナイフの開発・製造も手がける。
Sharpening four(シャープニングフォー)
福井県越前市余川町22-91 タケフナイフビレッジ協同組合内
Tel.0778-27-7120
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黒﨑 真(KUROSAKI Makoto)
2019年度認定
職人として技術を極めるにはデータは不可欠と、研究と実践を繰り返す。研ぎ専門だが包丁も製作。新素材を使ったり、他の産地に出かけたり、さまざまな刺激とデータを生かし、価格以上のより良い研ぎと製品を提供する。
STYLE‐K(スタイル ケー)
福井県越前市武生柳町9-24
Tel.0778-78-9205
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黒﨑 優(KUROSAKI Yu)
2018年度認定
持ち手やブレードが美しい刃物作りに定評があり、国内外のナイフショーに出展。「おしゃれでカッコいいナイフを作って若手の憧れとなり、人材も育成したい」。新工房も設立し、”黒﨑”の名とナイフは、すでに一つのブランドとなっている。
黒﨑打刃物(くろさきうちはもの)
福井県越前市池泉町19-13-1
Tel.0778-27-6230
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山本 直(YAMAMOTO Nao)
2018年度認定
顧客の希望を聞き、そこに提案をプラスして製品を提供するのが職人だと考え、機能性重視のものづくりに打ち込む。越前打刃物の歴史や文化も学びながら、好きなことを仕事に生きていける喜びを刃物に反映させている。
山本打刃物(やまもとうちはもの)
福井県越前市池ノ上町92-5-9
Tel.0778-22-1617
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弥氏 良寬(YAUJI Yoshihiro)
2018年度認定
伝統工芸士となった現在、伝統技術の継承と同時に、進化させることで新しいモノを生み出したいと考えている。また、伝統の「たたら作り」のチームを結成。その歴史・文化の発信を始めると同時に、製品作りも進めている。
寬 -Kutsurogi-(くつろぎ)
福井県越前市余川町22-91 タケフナイフビレッジ協同組合内
Tel.0778-27-7120
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池田 拓視(IKEDA Takumi)
2019年度認定
「10年以上の経験を経た今は、打刃物作りは単なる製造業ではなくプラスαが必要だと実感。常に課題を見つけ最高品質を目指しています」。顧客の声と、師匠の助言を生かしながらプラスαの”自分の色”を出す努力を続けている。
安立打刃物(あんりゅううちはもの)
福井県越前市余川町22-91 タケフナイフビレッジ協同組合内
Tel.0778-27-7120